1. このブログでやること
このブログでやることは3つ。
- UFC公式スタッツや外部データを使って、ファイターの武器を数値で可視化する
- 「結果どうだったか」ではなく、「どのフェーズで・どんな技術差が試合を動かしうるか」という因果で語る
- 最後に、オッズを踏まえた“仮想ベット”まで落とし込み、予想の精度を検証する
感情や贔屓目はあっていいが、
「気合い」「根性」「なんとなくのノリ」だけで結論を出さない。
スタッツとスタイルの噛み合わせから、試合をできるだけクリアに言語化していくブログ。
2. 記事のフォーマット
どのカードでも、基本的な型はあまり変えない。
- この試合の面白さ(構図・文脈の整理)
- スタイルマッチアップの整理
- データで見る両者の武器
- 勝敗を分けるポイント
- ラウンドごとの展開予想
- 勝敗予想(方法・スコアまで)
- オッズを踏まえた仮想ベット
まず、
「一言でいうと、〇〇型 vs 〇〇型の構図」
といった内容を置き、そのうえで
- 打撃の手数・精度・被弾
- テイクダウンの量と質
- コントロールタイム
- サブミッションの頻度
といった数字と、
映像から拾えるスタイルの特徴を組み合わせて、
「どのラウンドの、どの局面で勝負が割れやすいか」を組み立てていく。
毎回フォーマットを統一することで、
カードが変わった時に見えてくる差分を楽しめるようにしている。
3. データとスタイルの扱い
使う主な指標は、たとえば以下。
- SLpM / SApM(打撃の量と被弾)
- Str.Acc / Str.Def(精度と防御)
- TD数・TD成功率・TD防御率
- コントロールタイム
- Sub.Att(サブミッショントライ)
- 平均ファイトタイム、フィニッシュ率 など
ただし、数字だけで断定はしない。
- 直近の相手レベル
- キャリアのタイミング(若手の成長曲線、ベテランの蓄積ダメージ)
- ここ1〜2年でのスタイルチェンジ
といった要素を踏まえたうえで、
「スタッツ上はこう見えるが、本質的な分かれ目はここ」
というところまで落とし込む方針。
数字に振り回されず、数字を使いこなすのが狙い。
4. 仮想ベット(SIM)について
このブログに出てくるベットは、すべて”仮想SIM(シミュレーション)”として扱っている。
- 仮想バンクロール:1万pt(シーズンのスタート資金)
- 実際のお金ではなく、ポイントだけを動かしていく前提
- 1試合あたりのベットは、バンク全体の2〜10%程度を目安にする(あくまで目安)
このルールの中で、
- どのオッズに
- どのくらいのptを
- どんなロジックで置いたのか
を記録していく。
目的は「稼ぐこと」ではなく、
- 自分の試合予想がマーケット(オッズ)と比べてどうズレているか
- あらかじめ描いた展開ストーリーと、実際の試合がどこまで噛み合ったか
を、後から検証できる形で残すことにある。
記事内のオッズは執筆時点の参考値であり、
実際のベットを推奨する意図はない。
オンラインベッティングには経済的リスクが伴う前提で読んでほしい。
5. 書いている人
書き手は、どこかの名門ジムのコーチでも、元UFCファイターでもない。
- 普段は、都内でデジタル広告×データ分析まわりの仕事をしている会社員
- 日中は広告キャンペーンの数字を追いかけて、オフの時間はファイトスタッツを追いかけている各オタ
- ここ10年以上UFCを追いかけ続けていて、堀口恭司のタイトルマッチも、マクレガー全盛期もリアタイで観てきた世代
日本語圏のMMAブログでいうと、
昔あった「パウンドアウトnao」というブログの当時の読者で、今でもあの文章と温度感にはかなり影響を受けている。
勝手にではあるが、
「パウンドアウトnaoが作ってくれた“各オタが試合を語る文化”の、だいぶ端っこの方にでもこのブログが並べたらうれしい」
くらいの気持ちで書いている。
自分はスタッツ多め・テキスト長めになりがちだけど、
根っこにあるのは、
「数字を肴にMMAを語りたい」
という、あの頃から変わらない各オタ目線。
そのぶん、
- 「ここはこういう解釈もある」
- 「このスタッツを見るなら、こっちの指標も一緒に見た方がいい」
といった指摘や補足は歓迎している。
6. このブログの使い方
このブログの使い方はシンプル。
- 試合前の下準備として読む
- どのラウンドで、どの局面が分かれ目になりそうかを頭に入れておくと、同じ試合でも見え方が変わる。
- 試合後に答え合わせとして読む
- 予想が当たった/外れたに関わらず、「どこまで読めていて、どこからズレたか」を振り返る材料に使える。
- 自分の予想との比較に使う
- 自分の見立てと、このブログの見立てを並べて、どこが違うかを楽しむのもアリ。
7. 最後に
FIGHT DATA LAB は、
“ただの応援”と“ただのギャンブル”の間にある、
データとスタイルでMMAを楽しむためのラボ
として育てていく。
タイトルマッチも、
日本人ファイターの試合も、
名前を知らないプレリムの名勝負も、
全部ひっくるめて、数字と相性と物語で追いかけていくつもりだ。
そういう視点が面白いと思ったときだけ、ふらっと覗きに来てもらえれば十分。
